『評伝森恪』

「東洋のセシル・ローズ」と称された、政治家・実業家の森恪。 満洲国の建国を支えた森は、中国を舞台に、また政界の闇中に何を見聞きし、何を行ったのか? その知られざる生涯に迫る 森恪とは何者か? 総理大臣はもちろん、ただの一度も大臣にさえなっていない。実業家を経て政治家になり、日本の対中国政策の中枢に関与。 そのなかで軍部と提携を深め、山東出兵・満州事変を推進し、満洲国の建国を支えた。また、いまも五一五事件への関与をささやかれている人物でもある。森の生涯は50年で閉じるが、日露戦争から満州事変にいたる近代日本の歩み、そして日本と中国の関係と切り離すことのできない、大きな存在だったのだ。 森は「いつも時代の半歩先を駆けていた」と評されたように、情勢を読み、努力を積み、積極果敢に行動した。他人の躊躇うことに価値を見出し、敢えて挑戦する精神を持っていた。その人生はどのようなものだったか──。

 

担当:DTP
版元:ウェッジ
刊行:2017/2/21

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