『愛と希望の「人口学講義」-近未来ニッポンの処方箋 (ウェッジ選書) 』

世界のさまざまな出来事の背景には多かれ少なかれ人口問題が存在している。先進国を悩ます低出生率、国際紛争、移民・難民、地球環境問題を考える上で、人口は避けて通ることのできない重要な要因である。 国連の将来人口推計によれば2100年の世界人口は100億人を超えるとされる。今後、現在の中国とインドの人口を合わせたくらいの規模の人口増加が起きることを意味する。一方、多くの先進諸国で少子化が起きてい て、ロシアや日本のように人口が減少に転じた国がある。近い将来、ヨーロッパの人口は減少し、人口大国の中国、インドを抱えるアジアの人口も、21世紀のうちに人口減少が起きると予測されている。 先進国の人口減少は一国の経済規模の縮小を懸念させ、他方で、まだしばらくは人口増加が予想される新興国・途上国の経済発展が続けば、現在の先進国と国際的な地位が逆転する可能性もある。国際社会の秩序が 変化するであろう。 一方、人口増加と経済成長が今後も続くとすると、1960年代から指摘されてきたように、エネルギー資源、森林、草原、水などの環境資源の枯渇が懸念される上に、地球環境の汚染や破壊も深刻になるだろう。世界を挙げて「持続可能な開発」が唱えられているが、それははたして実現可能なのだろうか。 上智大学の学生たちの熱い関心を集めた「人口学講義」をコンパクトにまとめ、21世紀の世界と日本の行方を人口学から明らかにしたい。
(amazonから引用)

 

担当:DTP
版元:ウェッジ
刊行:2015/11/25

 

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